働き方改革の推進やコロナ禍に伴い、中堅・中小企業でも社内のモバイル化が進む。しかし、導入したWi-Fi製品のセキュリティ対策が脆弱で、外部からの不正アクセスやマルウェアのリスクに晒される危ういケースも目立つ。ソニックウォール・ジャパンの企業向けWi-Fiソリューションは、既知/未知の脅威からリアルタイム保護を実現する先進のセキュリティ機能に加えて、導入時の工数削減や、管理者の手間を大幅に削減する管理機能までをトータルに提供する。

本富顕弘社長

セキュリティリスクを抱えている中堅・中小企業のWi-Fi環境

 「社内のモバイル化のため中堅・中小企業が採用しているWi-Fi製品は、家電量販店などで販売しているコンシューマー向け機器であることが少なくない。そうした機器の場合、同時接続台数が多くなると通信状態が不安定になってしまう。また、セキュリティ面に多くのリスクがあり、企業のビジネス環境として使用するには危ういといわざるを得ない」と本富顕弘社長は指摘する。

 コンシューマー向け製品と法人向け製品では、通信範囲や同時接続台数、同時使用時のパフォーマンスに大きな違いがある。また、法人向け製品はセキュリティ対策もコンシューマー向けと比較して強固な認証方式を採用し、不正侵入の防止対策を講じているので安心して使用できるようになっている。

 中堅・中小企業でも、取引先は大手企業というケースは少なくないだろう。セキュリティインシデントの多くが大手企業本体ではなく、まずグループ会社や取引先をターゲットにして、そこを踏み台に侵入を試みる手口が目立つ。「うちのような小さな企業は大丈夫」という考えは通用しなくなっているのだ。

 ソニックウォール・ジャパンでは、セキュアで快適なWi-Fi環境を実現したいと望む中堅・中小企業に向けて、多様なワイヤレスアクセスポイント「SonicWave」、クラウドホスト型管理コンソール「Wireless Network Manager」、管理用モバイルアプリ、導入・運用をスムーズにする「WiFi Planner」をラインアップし、Wi-Fi導入プロジェクトの計画から、運用管理までのステップをトータルサポートする。
 
SonicWall Wi-Fiプロダクトポートフォリオ

 まず、SonicWaveワイヤレスアクセスポイントは802.11ac Wave2技術により、広範囲での高いパフォーマンスを提供する。200/400の2シリーズがあり、壁掛け、天井取り付け、屋外対応など、さまざまな取り付け方法に対応するモデルを用意する。

 これらのアクセスポイントを容易に管理できるようにするのがクラウドホスト型管理コンソールWireless Network Managerだ。クラウド型のため、インターネットに接続できればどこからでもアクセス可能で、シングルペインオブグラス(SPoG)を活用して、各拠点を含めたワイヤレスネットワーク全体を一元的に管理することができる。

 「複数拠点の管理に1人で対応でき、当社のUTM製品やFW製品がなくても管理できる。また、アクセスポイントを自動的に認識・登録が可能で、SonicWiFiモバイルアプリを活用すれば、ネットワークのセットアップ、管理および監視も容易に実施できる」と正岡剛・シニアソリューションエンジニアはメリットを説明する。
 
正岡 剛・シニアソリューションエンジニア

大学、地方自治体、ホテルをターゲットに拡販。全社売上の10%超を目指す

 WiFi Plannerは、アクセスポイントの設置前に、あらかじめ対象となるスペースの図面を読み込み、シミュレーションすることでワイヤレスネットワークの設計と実装を最適化できる製品だ。ユーザー環境や要件に応じて設定を調整し、無線の有効範囲を最大化しつつ、アクセスポイント数を抑えることができるので、コスト削減に寄与する。ベストエフォート方式で実装環境における電波干渉を防止するほか、自動チャネル割り当て機能も搭載する。しかも、SonicWallアクセスポイント製品購入前でも利用が可能だ。

 「導入および運用までのステップをスムーズにすることができる。対象施設の規模が大きくなればなるほどメリットも増すので、10分の1程度にまで工数削減も可能だ」と正岡シニアソリューションエンジニア。

 そしてSonicWaveの一番の強みがセキュリティ機能で、その核になるのがリアルタイムの保護を実現する「SonicWall Capture Advanced Threat Protection(ATP)」だ。全世界で運用されている110万台のSonicWallセキュリティデバイスから上がってくる脅威情報を分析し共有するエコシステムである。

 脅威の99%を占める既知のウイルスはクラウドシグネチャで防御、残りの1%の未知の脅威、ゼロデイ攻撃に対して、クラウドベースのマルチエンジンサンドボックスであるCapture ATPが対応。複数の分析テクノロジーを備え、疑わしいコードを実行して動作を分析、判定が下されるまでゲートウェイでブロックする。
 
SonicWall Capture ATP

 「暗号化で隠れているほか、悪意のある行動を示さない脅威にも対応できる。また、特許技術のReal-Time Deep Memory Inspection(RTDMI)が、メモリベースの検査技術を用いて、CPUやメモリに潜む脅威もブロックする」と正岡シニアソリューションエンジニア。

 ソニックウォール・ジャパンが日本でWi-Fiソリューションの販売を本格化させたのは最近のことだ。「まずは、学生のBYODが当たり前になっている大学キャンパス、GIGAスクール構想で1人1台環境が整備された小中学校、ホテルが利用者向けに提供しているWi-Fiをターゲットに拡販を進めていく。ホテルは大手でもセキュリティが脆弱な設備が少なくなく、潜在的なニーズはある。ホテルチェーンへの展開など多くの需要も見込める」と本富社長。

 このほか、屋外モデルのラインアップを生かして工事現場などの一定期間Wi-Fiを設置しての利用に向けたレンタルによる機器の提供も検討しているという。

 本富社長は、「当社の主力であるUTM製品の販売パートナーは600社に上る。今から力を入れるWi-Fi製品については、これまでの中堅・中小企業に加え、文教、自治体、ホテルといった特定分野に強いパートナーの方々と新たに組みたい。Wi-Fi製品を扱うパートナーは現在10社程度だが、まずは30社へと拡大し、全社売上の10%にまでビジネスを伸ばしたい。販売パートナーならびにユーザーの問い合わせには、国内の当社カスタマーサポートセンターが対応するし、評価機の提供もしているのでぜひ、活用してほしい」と展望を語る。

 
「WiFiアクセスポイント製品の販売、導入、運用に関するアンケート」
https://www.seminar-reg.jp/bcn/survey_sonicwall2