二つめがSSL-VPN専用機「Secure Mobile Access」である。もともとルータやUTMのVPN機能を使っていたが、多くの社員のアクセスにより機器への負荷が高まって通信全般が遅くなってしまったり、多要素認証ができなかったり、既存のゲートウェイ機器にVPN機能が備わっていなかったりした場合に適した製品となる。上位のルータがどのメーカーでも配置可能で、多要素認証、各種認証サーバーやIDaaSとの連携機能、端末のセキュリティ対策状態に応じたリスクベース認証機能を備え、ゼロトラストモデルの対策を取ることができる。
三つめはゼロトラストネットワークアーキテクチャー準拠のSaaS型「Edge Secure Access」で、パブリッククラウドを多用している環境での利用に適した製品となる。利用者はまずクラウドのゲートウェイにアクセスして、さまざまな項目でチェックをして安全性を確認し、オンプレやクラウドのアプリへのアクセスを許可する仕組みとなっている。ゲートウェイは世界30カ国以上に設置されて負荷分散しているが、今後それぞれに多層防御のセキュリティ機能が実装され、クラウドで境界防御を行う「Secure Web Gateway(SWG)」に進化する予定となっている。