DXは待ったなしの経営課題だが、日本企業の多くで対応の遅れが目立つ。その大きな原因の一つがビジネスの変化にシステム開発が追随できないことにある。こうした状況を打破し、システム開発期間の劇的な短縮を実現するツールとして注目されているのが、マジックソフトウェア・ジャパンのローコード開発プラットフォーム「Magic xpa」だ。国内でも4万5000社以上が、Magic xpaで開発された業務アプリケーションを導入するなど、豊富な実績を誇る。

35年以上の豊富な実績と高い開発生産性が魅力

 「経済産業省のDXレポートの『2025年の崖』の克服と、DX化すべき内容もトリガーの一つとなって、ローコード、ノーコード開発ツールが大きく注目された。実際、当社への資料請求や問い合わせ数は、前年比で3倍を超えている。基幹システムなどSoR(System of Record)の更新と並行して、SoE(System of Engagement)のDX化に伴う開発ニーズの高まりの中で、迅速かつ柔軟なシステム開発を実現するには、高い生産性、保守性が実現できるリポジトリベースのローコード開発が不可欠と認識されるようになったためと考えている」と佐藤敏雄社長は指摘する。
 
佐藤敏雄 社長

 マジックソフトウェア・ジャパンは、ローコード開発ツールのMagic xpaと、データ連携ツール「Magic xpi」を核に、さまざまなソリューションとサービスの提供を行っている。Magic xpaは、ビジネス・アプリケーション開発基盤として35年以上の実績と高い開発生産性を誇り、国内で800社以上のパートナーを通じて、4万5000社以上の企業がMagic xpaで開発された業務アプリケーションを導入。Magic xpaで開発されたパッケージ(テンプレート)は300種を超える。最近では、介護・福祉、卸し、生産管理、Eコマースなどのパッケージ販売が好調だ。
 

 Magic xpaの最大の特徴は、C/S、Web、RIA、モバイルアプリケーションまで、コーディングの必要がなく、あらゆる形態の業務アプリケーションをワンソース・マルチデバイスで開発できることだ。帳票作成や複雑なバッチ処理にも対応、開発者はビジネスロジックを考え、業務に必要な処理を定義するだけで済むので、通常のプログラミング開発の数倍の開発効率が実現できる。

 「お客様のシステム課題に対して、例えば経理はC/Sで、営業はモバイル、といったように、アプリケーション形態をハイブリッド提供できることが大きなメリットになる」と佐藤社長。

 メンテナンスが容易な点もメリットだ。リポジトリでアプリケーション全体の情報を統合管理しているため、変更を加えた際の影響も漏れなく把握して、データベースが自動的に変更される。

 「他のローコード開発と大きく違うのは、複雑なトランザクション処理にも対応できることだ」と渡辺剛・マーケティング部部長は語る。
 
渡辺 剛 マーケティング部部長

 長年、SoRなど企業の基幹システムの開発で利用されてきたことから、多種多様な業務アプリケーションにも対応する。

 「ローコード開発ツールだけでなく、データ連携ツールMagic xpiも提供できる点が当社の強み。Magic xpiを利用すれば、システム開発だけでなく、クラウド連携、ERPやレガシーシステム連携などによる業務の自動化を容易に実現することができる」と渡辺部長。

 Magic xpaはクラウドでも利用が可能で、富士通の国産クラウド上で提供されている。また、「Magic xpi」もクラウドサービスとしても提供されている。

パートナーのビジネス拡大をあらゆる面から支援

 マジックソフトウェアでは、ローコード開発に取り組むユーザーに向けて、プロフェッショナルサービスによる支援を実施し、開発パートナーの紹介も行っている。

 合わせて、Magic xpaの開発パートナーに向けては、新しい技術、新たな市場進出へのハードルを低くするために、モバイル、AI関連のほか各種テンプレートも用意し、提供している。

 営業面では、各種プレゼンテーション、製品紹介・デモ、見積支援などのサービス提供のほか、各種マテリアルの提供、製品やデモの内容をしっかり理解できるように無償動画も用意している。

 「全国主要都市に当社の営業所があり、各地域に開発パートナーが存在するため、これから開発パートナーになろうという方々でも、協業・支援体制をつくりやすいはず。各種のテンプレートをベースにして、カスタマイズすることで自社ソリューションとして販売することもできる」と佐藤社長は語る。

 技術面では、製品に関する無料のハンズオンセミナーのほか、有償にはなるが各アプリケーション形態にそったトレーニング、そしてPOC実施の支援などを用意する。

 「具体的な開発案件に対しては、必要に応じて開発者の紹介も行っている。これは2021年1月に、本格運用を開始したローコード開発技術者コミュニティの人材活用を支援するプログラム『MDPP(Magic Developer Partner Program)』を通じたもの。今では、日本全体で技術者不足が大きな問題になっているが、MDPPでは、各パートナーの人材とスキル情報を集約して、開発技術者の有効活用とマッチング、および共創ビジネスを推進することを目指している」と佐藤社長は狙いを説明する。

 今後については、Magic xpaのクラウドプラットフォームへの転換を予定しているほか、クラウド環境に特化したモバイルおよびWebアプリケーションの開発ツール「PowWow」に提供も予定している。

 「主要製品のクラウドへの転換により、当社としてのビジネスの体系も変化していくが、今年度は15~20%の大幅な成長を狙いたい」と佐藤社長は力を込める。