このような背景説明をした上で、吉田氏はマルチエクスペリエンスプラットフォーム「HCL Volt MX」を紹介。国内では2022年7月に販売を開始するとアナウンスした。
HCL Volt MXの強みは、JavaScriptベースのローコード開発ツールであること。吉田氏は「JavaScriptを書けるエンジニアは多いので、要員を集めるのもたやすい」と説明する。また、HCL Volt MXは単一のコードから複数のアプリを自動生成してくれるので、アプリ開発の生産性も向上。ネイティブアプリ、PWA(Progressive Web Apps)、ウェアラブルデバイス用アプリなどの多様なアプリを効率よく開発できるという。
また、HCL Volt MXではアプリにAI、AR、VRなどの機能を統合することも可能。チャットボットや空間認識アプリの開発で威力を発揮することだろう。
なお、ソフトバンクはHCL Volt MXをベースとしたアプリ開発サービス「Kony Mobility Platformサービス」をすでに提供中。「実際の業務アプリ開発局面で、新規作成でも保守でも生産性を大幅に高めている」と吉田氏はアピールした。
エイチシーエル・ジャパンのセッションでは、HCL Softwareシニア・ダイレクターの吉田賢治郎氏が登壇、「DX時代の新しいアプリ体験を実現/マルチエクスペリエンス開発基盤HCL Volt MX登場」をテーマに講演した。