<“KEY PERSON”の愛用品>タブレット端末に近い重さ、大きさを評価 アップルで最もコンパクトで軽いMacBookをビジネスで愛用している。「タブレット端末に近い重さ、大きさでPCとしての機能をフルに使えるメリットは大きい」と話す。ちなみに、「プライベート用のPCはWindows」だという。

眼光紙背 ~取材を終えて~
ERP、クラウドサービス、デバイスビジネスなど、多くの領域でパートナービジネスに携わってきた経験が何よりの武器だ。当面アプローチすべき新規パートナーのリストは頭のなかにあり、すでに新しいパートナーシップ構築の動きも水面下で進んでいる。最終的には、ERPの新しい売り方を確立したいという構想もある。「ネットスイートのビジネスは、複雑で難しいものを売っているわけだが、これをもっとライトに、会計ソフトのようなイメージで市場に拡散できるような仕組みをつくることができたら理想的」と話す。そのための前提条件になる知識はもっていると自負する。あとは、「それを戦略に落とし込んでエグゼキューションできるかどうか」だという。
当然、定量の目標も設定してはいるが、それ以上に重視しているのが、ネットスイート製品が新しい時代におけるERPのスタンダードとして市場で認識されることだ。「数字はそれが実現できればついてくるもの」と言い切る。(霹)
プロフィール
中西 智行
中西智行(なかにし ともゆき)
1971年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校経済学部卒。米国公認会計士の資格をもつ。2006年、日本マイクロソフトで、ERP/CRM製品「Dynamics」の日本市場への投入を指揮し、5年間で事業を5倍に成長させた。また、12年からはSMBビジネスの責任者として、「Office 365」や「Azure」などで、クラウドのマーケット拡大を指揮した経験もある。同社退社後は、Apple Japanでエンタープライズパートナービジネスを統括。2015年9月から現職。
会社紹介
米ネットスイートの日本法人として、2006年4月に設立された。ERPやCRM、Eコマース、デジタル・マーケティング・ソリューションなどの業務アプリケーションを創業以来一貫してパブリッククラウドで提供している。米本社の2015年12月期の売上高は7億4100万ドルで、前期比33%の増収。今期の売上高予測は9億6700万ドル。