──お客様の期待に応えることが、パートナー企業にとってもメリットになるということですね。 それがパートナー企業の皆さんに対する私のメッセージです。まずは、お客様の声を聞いてほしい。お客様と話をしていただければ、当社のビジョンが合致していることを確信できるはずです。
今後は、イベントやセミナーなどを活用し、当社のビジョンを広げていきます。最新の事例も積極的に紹介していきたい。外科手術にプロジェクションマッピングを活用するといった医療現場の事例もあります。当社の製品だけでなく、人の役に立っている、世の中の役に立っていることを実感していただけるような機会を提供していくのが私の使命です。

サブスクリプションについてはいくつか、難しいことを一緒に乗り越えていただく時期にある。
<“KEY PERSON”の愛用品>デザインと機能性を評価 「ビジネスでもプライベートでも使えるデザインと機能性」が、自身の“ワークライフバランス”にあっているとお気に入りのFENDIのバッグ。ビジネス用ノートPCと個人用タブレット端末の両方を入れて愛用している。

眼光紙背 ~取材を終えて~
オートデスクの取り組みなどをうかがっていたら、オートデスクの代名詞である「CAD」という言葉が出てこないことに気づいた。オートデスクといえば一般的にCADのイメージがある。もしかしたら、それを変えたいのではないかと思い、あえて「オートデスク=CAD」のイメージがあると切り出してみた。人によっては、「お前は勉強不足だ」と怒りだすところだが、意外にも答えは「Yes」だった。それを承知したうえで、新しいオートデスクのブランドを確立していく考えだ。
サブスクリプションモデルに対するパートナー企業の反応を聞くと、素直に苦笑いした。オンプレミスからクラウドへのモデル転換に時間がかかっている日本のSIerをみると、サブスクリプションモデルに対しても多少の障害があることを覚悟しているのだろう。
テンポのよいジョークで、いつもオフィスを和ませているというキング代表取締役。最も大切にしている哲学が、「人を信じる、チームを信じる」。信じることで一緒に働けるし、結果が出せるとのことである。(弐)
プロフィール
マイケル・キング
マイケル・キング(Michael King)
米国オハイオ州立大学でマーケティング・運輸・物流の経営学学士号を取得。Gartner Group、Sterling Software、Borland Softwareなどを経て、2008年3月、Citrix Systemsに入社。太平洋地域のCitrix XenServer部門を統括。09年3月、シトリックス・システムズ・ジャパンの代表取締役社長に就任。15年10月、オートデスクに入社し、APACチャネルセールス事業部長に就任。16年4月から現職。
会社紹介
米オートデスク(Autodesk)の日本法人。2Dおよび3D図面を作成するソフトウェア「AutoCAD」を1982年に発売して以来、さまざまな3Dソフトウェアを提供。最近では、業界別に必要なツールをひとまとめにした「業界別コレクション」をリリース。ソフトウェアを契約期間などに応じて支払う「サブスクリプション方式」への移行も注目を集めている。