来る基幹のクラウド化需要に備える
──いまほとんどすべてのITベンダーが何らかの形でクラウドに取り組んでいますが、ユニアデックスが提案するクラウドはどのようなものでしょうか。 当社は自社のクラウド基盤として「U-Cloud」をもっています。これは、お客様のミッションクリティカルのシステムもきちんと守れる、信頼性の高いクラウドです。もちろん、私たちのミッションはICT環境の最適化ですから、U-Cloudだけを使ってくださいというつもりは毛頭ありません。お客様がすでにおもちのアプリケーションや、これからつくりたいサービスをうかがったうえで、これはミッションクリティカルだからU-Cloudへ乗せましょう、これはパブリッククラウドを利用したほうがむしろいいですね、といったように使い分けのご提案ができます。また、それらを統合して、お客様からは一つの環境としてみえるようにしなければいけませんので、クラウド間の連携や管理ポータルも用意しています。U-Cloud自体を売るというよりは、最適化の一つのツールとしてU-Cloudもありますという位置づけで、クラウドをご提案しています。
──新しいサービスを実現するためにクラウドを使うというケースはわかりやすいのですが、ミッションクリティカルのシステムをクラウド化しようという動きは、盛り上がっているのでしょうか。 現時点のお話をすれば、まだ微妙なところだとは思います。しかし、いつ起こるかよくわからないとはいえ、その流れは確実にくると考えています。米国でも、パブリッククラウドからプライベート/マネージドクラウドへ移行する動きがはっきりしてきました。また、OpenStackのようなプライベートクラウドを実現するための技術もようやく“枯れて”、企業が利用しやすくなってきました。そういった技術的な要素も含めて、基幹システムのクラウド化の意向は変わってくると考えています。
──IoTに関してはどのように取り組んでいますか。 IoTに関しては以前から重点的な分野に位置づけていますが、今年度は具体的な施策として、IoTの活用シナリオやデモをご覧いただける「IoTエコシステムラボ」を開設しました。7月にオープンしたばかりなのですが、驚くほど多くの方にご訪問いただいています。エコシステムラボでは当社だけでなく「共創パートナー」の各社にご参加いただいていますが、公表可能なパートナーだけでも40社まで増えています。正直にいうとIoTでは、言葉は適切ではないかもしれませんが、“遊び”のような時期がもうちょっと続くのかと思っていました。しかしそんなことはなく、「何とか早くやらなければいかん」と考えているお客様やパートナー様が本当に多いです。ただ、収益化はこれからです。さまざまなユースケースが考えられるなかで、ビジネスにつながりそうなものに、ある程度分野をしぼっていくのが次の段階です。
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