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エムオーテックス ネットワーク管理「Lan Scope」絶好調 セキュリティ管理も充実

2002/02/11 16:09

週刊BCN 2002年02月11日vol.928掲載

 エムオーテックス(MOTEX、高木哲男社長)のネットワーク管理システム「Lan Scopeシリーズ」が注目を集めている。同社の創業は1990年で、高木社長が個人会社として立ち上げた。

 当初から、「最初の10年は開発に専念。次の10年で日本はもちろん海外にも打って出る」という長期戦略を固めていたが、「ネットワーク周りならどこにも負けないアプリケーションが揃い、昨年から営業強化に取り組みだした。年率3倍増のペースで伸びており、04年に年商100億円の大台に乗るだろう」と高木社長は自信満々の様子だ。

 高木社長は、ダイワボウ情報システムの創業メンバーの1人。ダイワボウ時代にユーザーとして社内ネットワークの構築に携わり、ダイワボウ情報時代もネットワークまわりのビジネスを担当した。90年に同社が上場したのを機に、「自分のやりたいことに取り組みたい」と退社、MOTEXを設立した。「私はネットワークのことしか知らないが、この世界で世の中に役立つ仕事をしたい」と、夢に挑戦することにした。

 会社設立時には、「ネットワークの世界は進歩も早く、対象範囲も急激に拡大している。最初の10年はとにかく開発に専念し、どこにも負けない製品を作り上げ、次の10年で世界にも打って出る」との長期戦略を固めた。その戦略に沿い、90年代は文字通り製品開発に没頭、「あわや倒産」という経験もした。

 高木社長によれば、ネットワーク保守・管理サービスの考え方はこの10年で大きく変化したという。

 「90年代初期は、ハードディスクの容量管理などが資産管理と考えられていた。95年頃から稼動管理が重要視され、LAN/WANの普及につれて操作プロセス管理が注目された。そして今は、セキュリティ管理が焦点になっている。当社はその時代ごとに最新技術に挑戦し、技術の集積、積み上げを図ってきた。ネットワークまわりで、ここまで広範な技術蓄積を図り、製品に反映させている企業は、世界でも数少ないはず」と強調する。

 「Lan Scopeシリーズ」は、セキュリティ管理の「Guard」、デスクトップ管理の「CAT3」、統合データベースレポートシステム「Super Manager」、スタンドアロン用アプリケーション操作モニタ「STN」、イーサネットアナライザ「Pro4」など9製品から構成される。「通信網の相当奥深いところまで入り、ネットワーク機器のドライバ解析や分析などアナライズをしている」ため、「セキュリティ管理も本質的なところから可能」になっているという。

 昨年から営業活動に本格的に力を入れ始めたところだが、「今年は35億円、04年には100億円に乗るだろう。アメリカ進出は今の予定では04年から本気で考える」意向だ。

 アドレスはhttp://www.motex.co.jp/index.html。
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