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日立、三菱電機 システムLSI事業を統合

2002/03/25 11:00

 

 日立製作所(庄山悦彦社長)と三菱電機(谷口一郎社長)は、システムLSI事業を統合することで基本合意した。1年後をめどに合弁会社を設立し、マイコン、ロジック、アナログ、ディスクリート半導体を含むシステムLSI事業を新会社に移管する。

 新会社は、MCU(マイクロコントローラ)を柱にしたシステムLSI事業で両社の強みを持ち寄り、とくにモバイル、ネットワーク、自動車、デジタル家電向け製品でライバル他社を引き離す構え。新会社設立後はブランドも統一し、両社半導体事業の中核企業として独立・安定運営を目指す。

 日立の半導体事業の売上高は2001年度見通しで5100億円。このうちシステムLSI部門は56%を占めている。三菱電機の01年度見通しは半導体全体が4400億円。うちシステムLSIは構成比が60%。

 これまで、大手半導体各社はDRAM部門を中心に業界再編を実施してきた。今回、日立と三菱電機が半導体事業の中核に位置するシステムLSIの事業統合に踏み切ることで、メモリ分野に続きロジック(論理素子)分野でも再編劇が加速する可能性が出てきた。
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