全米で隈なく張り巡らされているケーブルテレビ視聴用のケーブル回線を使った電話サービスが米国市場に登場して久しいが、このサービスが業界の予測を上回る速度でその規模を拡大している。

　2001年度までにおよそ250万世帯程度の普及を予測していた多くの関係者の期待を大幅に上回り、約300万世帯にまで普及した。

　この市場は、02年度で520万世帯にまで拡大することが確実視されており、ケーブルブロードバンド敷設にあわせて電話回線の開設を申し込む顧客が激増している。

　長距離電話を安くかけられるという、具体的な利便性が顧客の行動を後押ししており、実質的な金銭的利益を確実に顧客へ届けることができるケーブル電話の訴求力が、実際の結果に結びついているようだ。