ニュース

CPU デジタル監視による録画システム

2002/07/15 16:24

週刊BCN 2002年07月15日vol.949掲載

 

 建築用CADメーカーとして知られるシーピーユー(CPU、宮川昌江社長)は、インターネット時代のデジタル録画システム「セキュアテック アイアイ(SecureTech―ii)」の販売に力を入れる。同システムは、CCDカメラの映像をデジタルデータとしてハードディスクに保存する。

「当社にとっては初のハードウェア製品。タイの子会社が開発し、タイでは国有鉄道の監視システムとして採用されるなど成功しており、日本でも販売することにした」と木屋雅博取締役会長。

インターネットサーバー機能をもつことで、遠隔地でも低コストで常時監視ができる。また、複数の同時アクセスも可能としている。ハードディスクは標準で120GB、最大で300GBモデルを用意、1―4台のカメラからの画像を長期、連続録画できる。

昨年から販売を開始しており、幼稚園・保育所・託児所、病院などに導入実績がある。導入した託児所では、4台のカメラで子供たちの様子を常時写し、インターネット配信も行っている。両親は自宅に居ながらにしていつでも子供たちの様子を見ることができるため、非常に好評という。

「監視カメラ市場は昔からあるが、セキュアテック アイアイは、低コストで多様な使い方ができる。提案次第で全く新しい市場を開拓できるとの感触を深めている。多様なシステム形態を求められる、粗利が取りにくいなどソフトと異なる面はあるが、ひとつのビジネスとして軌道に乗せていきたい」(木屋会長)という。
  • 1