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IPA 02年の不正アクセス件数過去最多に

2003/01/20 19:09

週刊BCN 2003年01月20日vol.974掲載

 情報処理振興事業協会(IPA、村岡茂生理事長)は、2002年および02年12月のコンピュータ不正アクセスの届出状況を発表した。これによると、02年年間の届出件数は619件で、01年(550件)の約1.1倍となり、過去最多の届出件数となった。02年12月の届出件数は22件で、02年では最も少なく、侵入被害も1件のみだった。

 02年は、01年と比べてワーム感染・形跡の届出が大幅に減少した一方、アクセス形跡やDoS(サービス妨害)の届出が大幅に増加し、侵入やアドレス詐称の届出も増加した。また、実被害届出数は225件。01年の件数(381件)より減少したものの、ワーム感染以外の実被害届出数は219件(01年は197件)と増加している。

 不正アクセスの届出者も、01年が一般法人43%、教育・研究機関27%、個人30%に対し、02年は一般法人24%、教育・研究機関9%、個人67%と大きく変化した。IPAでは、ブロードバンドの普及によって、個人ユーザーでも不正アクセスを受ける危険性が高くなっているとしている。
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