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蝶理情報システム BtoBをトータルで提供

2003/06/09 19:23

週刊BCN 2003年06月09日vol.993掲載

 ソフト開発の蝶理情報システム(森本逸男社長)は、EC(電子商取引)のBtoB分野においてトータルサービスで需要を開拓していく方針を打ち出した。顧客が最適なBtoB環境を展開できるように、システム構築の企画から提案、構築、サポートまで一環したサービスを提供する。

企画・提案からサポートまで

 続木浩二・ソリューション事業本部ECソリューション部ゼネラルマネージャは、「EC市場は成長しており、今後も市場規模が拡大していく。加えて、ECシステムを導入したいというニーズが高まっている」として、「潜在需要を掘り起こし、ECソリューションでの売上高で前年比30-40%増を目指す」と意気込む。

 具体的なサービスの流れは、(1)ECおよびEDI(電子データ交換)システムに関するレクチャーや業務調査と提案、(2)業務フローの見直しや新ビジネスプロセスを決定し、必要となるパッケージ製品の選択などのコンサルティングを実施、(3)設計や製造、総合テストを含めたシステム開発、(4)システム導入およびセットアップやパッケージ導入の支援、(5)導入後の運用支援や保守、運用状況調査――となる。顧客の既存システムをベースにサービスを提供することが特徴だ。

 同社は、受託開発で獲得した顧客が大半を占めている。加えて、インターネットEDIシステムの「DEX Business Server(デックス・ビジネス・サーバー)」や形式が異なるデータおよびファイルフォーマットの相互変換ツール「FleXML(フレックス・エムエル)」などのEDI製品をはじめとして、端末エミュレータ「TCP Link(ティーシーピーリンク)」や「SingleLink(シングルリンク)」、ウェブメールサーバー「CatchMe@MAIL(キャッチミー・アットメール)」などのパッケージ製品を揃えている。

 強みは、受託開発とパッケージ販売双方のメリットを生かし、顧客のニーズにあわせたシステムを提供できること。藤野裕司・ソリューション事業本部ECソリューション部スペシャリストは、「顧客は、単機能だけでなく、ECに強いベンダーが幅広い機能とサービスを提供することを求めている。単なるパッケージ販売や受託開発だけではなく、顧客のニーズに対応したソリューションの提供が重要だ」と強調する。

 また、ECトータルサービスを一層強化するため、「当社だけで行うよりも、パートナー企業との連携を図ったほうが顧客のニーズに柔軟に対応できるケースもある。システムの運用・保守を専門に手がけている企業とのアライアンスを積極的に行っていく」(続木ゼネラルマネージャ)としている。
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