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エーアンドエー プロジェクト管理ソフト発売 ウィン版ビジネスソフトに進出

2003/12/08 19:39

週刊BCN 2003年12月08日vol.1018掲載

 エーアンドエー(新庄宗昭社長)は、プロジェクト・スケジュール管理ソフト「ファーストトラックスケジュール」の日本語版を来春発売する。これにともない、同社にとって新ジャンルとなるウィンドウズ版のビジネスソフト拡販のために、システムインテグレータ経由を中心とした新規ルート開拓に乗り出す。

 エーアンドエーは1984年に事業開始。まず、アップル用日本語ワープロの開発・販売でスタートした。その後、マッキントッシュ用ソフトを数多く扱ってきている。現在は、マッキントッシュ上で動く汎用CAD「ベクターワークス」とその関連製品を主力製品としている。

 今回取り扱うことにしたプロジェクト・スケジュール管理ソフト「ファーストトラックスケジュール8」は、米国のAECソフトウェアが開発した商品で、米国ではマイクロソフトの「プロジェクト」に次ぐシェアをもっているという。

 当初はベクターワークスの工程管理用アドオンソフトとして検討したが、「汎用性が高く、米国では業界、業務を選ばず非常に幅広い分野で売れている。日本でも幅広い業種に対応できる。当社にとっては本格的なビジネス用ソフトは、これが初めてになるが、新規ルートを開拓して販売していく」(三好悟・企画管理部長)とし、新たにシステムインテグレータに対する販売を行うことにした。

 ファーストトラックスケジュール8は、ウィンドウズ版、マッキントッシュ版に加えてPDA(携帯情報端末)のパーム版も揃えた。主な特徴は、①さまざまな業界に対応できるテンプレートを付属、②スケジュール表、リソース管理表などをカラフルに表示できる――など。

「とにかく使い易く、絵を描く感覚で使える。英語版でもいいから早く欲しいというユーザーも多く、とりあえず英語版から発売した。日本語版は、和暦表示に対応する必要があり、2バイト対応も初めてとなることから、予定より遅れているものの来年2月か3月には発売できるだろう」という。

 価格はオープン。実売価格は英語版が4万8000円前後、日本語版は5万5000円前後になる見込み。「当社の顧客層への直接販売からスタートするが、システムインテグレータを中心に新しいビジネス向けルートを確立していく」方針を固めている。
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