マカフィー(加藤孝博社長)は、中堅・中小企業(SMB)向けウイルス対策製品・サービス販売事業を強化するため、販売パートナーを拡充する。

「全国に複数の拠点を持ち、各地域の顧客に根付いているパートナーを中心に契約を結ぶ」(田中辰夫・取締役営業統括本部長)方針。特に保守サービスを手がけるITベンダーとの契約を進めていく。「何かあったらすぐに駆けつけてくれる体制がSMBの信頼を勝ち取るためには重要」(田中取締役)という理由からだ。

 リコー製MFP(デジタル複合機)などの保守サービスをメインビジネスに据えるリコーテクノシステムズ(RTS、川村收社長)と、すでにパートナー契約を結んでおり、「RTS経由でのウイルス対策サービスが非常に好調に推移している」(田中取締役)という。メーカー系など保守サービスベンダーをSMB向けビジネス拡大のための重要チャネルとして、パートナーの開拓を急ぐ。

 商材としては、中小企業のユーザーが70-80%を占めるASP(アプリケーションの期間貸し)サービス「ウイルススキャンエーエスエーピー」を主軸商材にしている。

 SMB向けビジネスを手がける組織体制も見直し、コンシューマ向け事業を手がける事業部と同一の組織とした。「パソコンショップなどの店頭で売る中小企業向け製品および戦略も検討していく」としており、店頭もSMB向けビジネス強化のための重要な販売経路と位置付けている。

 田中取締役は2005年のSMB市場について、「(ウイルス対策製品・サービスの需要は)大企業は前年比で5-10%程度の伸びなのに対して、SMBは30-40%増」と予測。「大企業に対して買い替えを促すよりも、まだ未開拓のSMBへの販売を加速させるほうがビジネス拡大において優先順位は高い」とし、SMB向けビジネスを本格的に強化する姿勢を示している。