韓国の永山情報通信と三洋電機の合弁会社でeラーニングシステム開発のジャパコ・コミュニケーションズ(宋垠知社長)は、日本での本格的な市場開拓に乗り出す。学校や大手企業向けのeラーニングシステムのほか、営業担当者や保守点検などのサービス要員への研修のニーズがある中堅企業向けへの働きかけを強化する方針。需要に応じてモバイル端末や携帯電話なども活用した、より実用的なシステムの提供も計画しており、韓国での開発実績を踏まえ、日本での新たな用途開発を進める。

 同社は、韓国で教育機関や大手企業などで1400のeラーニングサイトに採用され、高いシェアを持つ永山情報通信と日本での総代理店契約を結んでいた三洋電機が2004年4月に設立した合弁会社。コンサルティングやローカライズを担当し、販売は三洋電機が手掛けている。日本国内では、大手企業や学校など、これまで20の納入実績がある。

 永山情報通信のシステムは、コンテンツ作成のオーサリングツール「GCA XTオーサー」や簡易版の「オーサーライト」のほか、学習管理システム、リアルタイム講義システムで構成される。パソコン操作に習熟していなくても簡単にコンテンツ製作ができるほか、リアルタイム講義システムにおいて手書き入力した情報などのコンテンツを編集・保存できるなどの特徴がある。通常のeラーニング・システムとしての利用のほか、遠隔地の拠点とリアルタイムで結んでの新商品説明など新たな用途も提供できる。

 営業担当者や保守点検などのサービス要員を国内各地に展開する企業は、大企業だけでなく中堅・中小企業でも多い。コストをかけずに各拠点に最新情報を提供しつつ、サービスや技能の向上を目指す企業が増えており、昨年末には受講者数が200人未満のシステムも受注した。今後は、こうしたニーズをカバーし、中堅企業などにも販路を広げていく考え。

 通常のパソコンを用いた講習だけでなく、保守点検などでは現場と指導者を結び、その場で検証しながら対策を講じたいとのニーズも出てきている。すでに韓国ではPDA(携帯情報端末)を用いたシステムを構築した実績があり、日本においてもモバイル端末や携帯電話を利用することも検討。需要に応じて展開をはかり、新たな用途開発も進めていく考えだ。