中堅・中小企業(SMB)をメイン顧客とするシステムインテグレータの三菱電機ビジネスシステム(澤井善彦社長)は、自社開発のERP(統合基幹業務システム)製品「指南シリーズ」の販売ターゲットを、従来の中小企業から中堅企業に移す。

 また、1月下旬にオービックビジネスコンサルタント(OBC、和田成史社長)と販売提携し、中小企業向けにはOBCのERP「奉行新ERPシリーズ」を販売していく。「奉行新ERPシリーズは、カスタマイズの必要がほとんどなく、低コストで導入できる。自社製品よりも中小企業のニーズに合っている」(矢ヶ崎明久・ERPソリューション事業部長)と判断した。中堅企業は「指南シリーズ」、中小企業は「奉行新ERPシリーズ」と顧客規模で分けて、ERP事業を進めていく方針だ。奉行新ERPシリーズは、発売後1年間で100本の出荷、売上高6億円を見込み、指南シリーズでは売上高10億円を目指す。

 奉行新ERPシリーズの販売開始に伴い、全国11拠点の営業所でOBCの「新ERPパートナー」の認定を取得。また、東京本社には奉行新ERPシリーズ専門の営業担当者を3人設け、営業体制を強化した。「会計・財務」パッケージのほか「人事・給与」などすべての製品を販売する。

 指南シリーズは、首都圏に拠点を置く従業員300-500人規模の中堅企業を中心に、直販営業を強化する。また、「新たに間接販売を手がけることも検討していく」(谷ヶ崎事業部長)。

 指南シリーズは、1998年から販売しており、毎年2回のバージョンアップを図ってきた。これまで直販のみで、500社に納入した実績を持つ。

 谷ヶ崎事業部長は、指南シリーズについて「バージョンアップによる機能強化の度に中堅企業からの引き合いを増やした。逆に、中小企業には機能が豊富すぎるとの声が多くなっていた」とし、03年から中小企業向けに売りやすい他社のERP製品を探していた。