「第8届上海国際零部件採購招商会(ジェトロ逆見本市)」に日本から出展した企業は29社。比較的中小企業が多い。この見本市は、費用面で通常の展示会に出展する場合のおよそ半分程度の出展料で参加できるという大きなメリットがある。

商談件数は8800件超に

 日本国内にある各地のジェトロ事務所に出展要綱などの資料を置き、ジェトロのホームページなどでも参加企業を呼びかけて、全国から出展企業を募集している。岡山、広島、鳥取、福岡、石川、新潟、長野、山梨など、首都圏、近畿圏、名古屋圏だけでなく、全国各地の企業が参加している。

 また、茨城県、長崎県、神戸市/兵庫県、鳥取県、長崎県、大阪市/大阪府、愛知県など、行政やその関係機関の出展もあった。それぞれの地域で出展する企業を募集し、中国に進出する企業を支援する取り組みを行っている。

 出展製品を見ると全体的には決してハイテクではない。むしろ、加工部品、材料のサプライヤーを探しているというケースが多かった。基板や液晶モジュールといった製品を出展する企業から、プラスチック成型部品、アルミ加工部品、精密加工材、ステンレス・アルミおよび一般鋳造部品、各種金型、電源、電源コード、各種ケーブル、プラスチック容器、ビニール・プラスチック製パイプ、ネジ、ボルト、ナット、ビス、発泡スチロールやダンボールなどの梱包材まで、出展製品は多種多彩だ。

 現地に進出している日系企業にとって、生産コストを下げるために部材の現地調達が大きな課題である。現地調達率を上げるために、より多くの情報を収集して、幅広くサプライヤーの募集を行っている。

 しかし、中国は広い。ローカルコンテンツを探し回るにはコストも時間もかかる。こうした逆見本市は、サプライヤーの情報を一気に収集して、優良なサプライヤーを「掘り起こす」ための絶好の機会となっている。

 主催者の発表によると、3日間の来場者は3798人(1日目1813人、2日目1257人、3日目728人)、出展企業を対象に行ったアンケートによると、商談件数は8839件(1日目3408件、2日目3345件、3日目2086件)となっている。

 また、同アンケートによると、会期中の成約および成約見込みはおよそ110件。予想以上に多い。出展企業の多くが会期中に大きな手応えを感じているようだった。

 この数字はあくまで展示会終了直後のアンケートであり、会期後に引き続き商談のフォローアップが必要となる。サプライヤーの情報収集はこれといって効果的な手段がないという声が多く聞かれ、こうした逆見本市は効率良く情報収集を行うたいへん効果的な場であるというコメントが多かった。(アジアITビジネス研究会幹事・吉村章=台北市コンピュータ協会駐日代表)