ITベンチャーのトランスデジタル(林弘明社長)は、米スカイボックスセキュリティ(カリフォルニア州、デヴィッド・バティスタCEO)の脆弱性診断ツール「スカイボックスビュー」の販売をこのほど開始し、セキュリティ事業を本格化させる。「スカイボックスビュー」の販売のほか、同ツールを活用したセキュリティコンサルティングサービスにも乗り出し、今年度(2006年3月期)に7億円の売り上げを狙う。

 「スカイボックスビュー」は、企業の情報システムやネットワークの脆弱性を自動診断し、どのようなリスクがあるかを把握できるソフトウェア。顧客企業の情報資産価値を顧客とともに定めたうえで、万一情報が漏えいした場合、被害金額を割り出すことも可能だ。

 また、セキュリティパッチの管理にも活用でき、セキュリティパッチのために費やす時間を約半分に削減できるという。開発元は、米ソフトベンチャーのスカイボックスセキュリティで、日本市場ではトランスデジタルが1次代理店としてこのほど販売開始した。

 吉田宣也・トランスデジタル会長は、「企業のネットワークと情報システムの脆弱性を総合的に管理できるツールを探していた。また、単なるソフトの販売だけでなく、このツールを活用したコンサルティングサービスも提供できるため、取り扱いを決めた」とスカイボックスセキュリティと協業した理由を説明している。

 トランスデジタルでは、「スカイボックスビュー」の取り扱いを始めたのを機に、同製品を軸にセキュリティ事業を本格化させる計画を打ち出しており、今年度には「売上高7億円規模まで成長させる」(ラスカウスキー・テルミ・執行役員セキュリティ事業部長)計画だ。

 直販で企業・団体に販売していくほか、同ツールを活用したコンサルティングサービスやマネージドサービスも提供していく。

 コンサルティングサービスでは、トランスデジタルのセキュリティコンサルタントが同ツールを顧客企業に導入し、現状を分析したうえで解決策と運用方法を教える。

 テルミ執行役員は、「ツールの単なる販売事業よりも、コンサルティングサービスを軸に提供していきたい」と話しており、現在5人のセキュリティコンサルタントを早期に2倍の10人に増やす計画。セキュリティ事業を担当する部門全体でも現在の2倍にあたる24人へ人員を増やし、体制面を強化していく。