米ファイルメーカー(カリフォルニア州、ドミニーク・P・グピール社長)は、クライアントおよび小規模情報システム向けデータベースソフト「ファイルメーカー」の新バージョン「ファイルメーカー8シリーズ」を11月上旬から発売するのを機に、新たなライセンス制度を取り入れる。

 前バージョンまでは、ウィンドウズとマックOSモデルでパッケージを分けて販売していたが、バージョン8からは1枚のCD-ROMに両方のOS版を格納した。これにより、利用者は異なるOSがインストールされた2台のパソコンで使いたい場合、1ライセンスで利用できるようになる。さらに、両OS版を備えながら、「ファイルメーカープロ8」の場合、価格は前バージョンよりも1000円引き下げて3万8000円で販売する。

 欧州ではすでにこのライセンス形態を導入していたが、「ユーザーだけでなくチャネルパートナーにも評判が非常に良く、好感触を得た」(グピール社長)ことから、バージョン8から日本と米国市場でも開始することにした。新ライセンス制度を導入することで、強みである中堅・中小企業(SMB)市場開拓をさらに加速させる。グピール社長は、SMB市場のなかでも、医療と教育機関を重点市場に挙げている。

 日本法人の宮本高誠社長は、今回の新ライセンス制度導入について、特に流通パートナーのメリットが大きいことを強調。「両OS版が1つのパッケージに納まっていることで、従来よりも在庫を抱えなくて済む。このことが最大のメリット」としている。加えて、「OSでパッケージが分かれていたことで、間違って購入するユーザーもいた。返品処理などのトラブル対応が少なからずパートナーの手を煩わせていた」と話しており、今回のライセンス制度がパートナーに対する利便性向上施策であることも主張している。

 ファイルメーカー日本法人では、1997年から00年まで、両OS版を1枚のCD-ROMに格納したパッケージを発売したことがある。だが、その際は1つOS版が3万9000円だったのに対し、両OS格納モデルは5万9000円だった。