【ソウル発】すべての家庭や建物に張り巡らされている電力線を活用した通信サービスが活気を帯び始めた。韓国電力の関係会社である韓電KDNはLGテレコムと提携し、「マイUライフ(My U Life)」という新しい概念のホームネットワークサービスを披露した。PLC(電力線搬送通信)と移動通信技術を融合させ、携帯電話から家庭中の家電製品および玄関などを制御できるようにしたサービスだ。

 PLCは電力線に流れている50/60Hzの低周波信号に数百KHzの高周波信号を転送する通信技術だ。既存の電力線を利用して通信するため、他の通信網に比べて構築費用が安く拡張性も優れている。電気が使えるところならどこでも利用できるというのが特徴だ。

 超高速通信網を利用したホームネットワークサービスは、建設会社の新築マンションを中心に提供されていた。しかし今回登場した「マイUライフ」サービスは、家庭に入っている電力線に自分で別途コントローラを購入してつなげるだけで、ホームネットワークを構築できるようになっている。このサービスが活性化されれば一戸建てはもちろん、小規模商店街などでも特別な制約を受けずにホームネットワークを利用できると予想される。

 韓電KDNの関係者は「今までマンションや団地別に一律のサービスを提供してきたが、これからは事業者や一般顧客が必要なサービスを選択できるようにして少ない費用でホームネットワークサービスが利用できる」と強調した。

 韓電KDN側は加入者誘致と商品の販売を担当する別会社を設け、年末までテストサービスを実施した後、来年 1月から商用サービスを始める計画だ。

 韓国KDNはすでに一部地域でPLC通信の可能性をテストし始めた。全国の家庭に通信チップが内蔵された計量器を普及し、検針員が直接訪問しなくても電気使用量を把握できる遠隔検針サービスを準備している。またその他にモニタリング、防犯、防災連動などの付加サービスも実施する方針だ。その他に超高速通信、電子商取引、VOD、ゲーム、遠隔教育、医療サービスなどの分野にも活用分野の拡大が見込めると評価されている。

 とくに通信設備が不足している山間奥地でPLCの利便性が高いと期待されている。現在韓国内はもちろん、超高速通信網インフラが不足している東南アジアや東欧、中国などを対象に関連技術の輸出も開始した。韓電KDNは去年マレーシアにPLCモデムとソリューションを供給した。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)