キヤノンシステムソリューションズ(浅田和則社長)は今年度(2006年12月期)、セキュリティ事業を強化する。同社は、情報漏えい対策などのセキュリティ製品「ガーディアンシリーズ」を展開しているが、「昨年度の目標数字は達成したものの、物足りない結果」(浅田社長)として、セキュリティ市場の成長に対応した事業規模の拡大を目指す。

 今年度は、セキュリティ事業で前年同期比20%増を目指し、販売チャネルや製品強化に取り組む。

 具体的には、親会社のキヤノン販売やグループ会社のキヤノンシステムアンドサポートのチャネルを活用してセキュリティ製品の積極的な拡販を行う。キヤノン製品が強みとするドキュメントソリューションの販売チャネルなどを活用し、日本版SOX法に対するセキュリティ需要を中心に「ガーディアンシリーズ」の売り込みを図る。

 そのための製品強化として、「ガーディアンシリーズ」のアプライアンス製品の拡充などを行う。すでに米ソニックウォールと共同開発したスパムメール対策、URLフィルタリングなどのアプライアンス製品を発売している。

 昨年度の売上高は前年同期比14.2%増の354億円で、「3期連続増収増益」を達成した。

 キヤノン販売グループは、「グループ全体でITサービス事業を3000億円規模に拡大させる」ことを目指しており、そのなかで、同社は「ITサービス市場におけるキヤノンブランドの確立」に力を入れる。そのためにも、08年度までにプライム案件を70%まで引き上げることを目標とし、SI営業を強化している。04年度のプライム契約比率は49%で、05年下期には53%に拡大、昨年度は、24時間365日対応可能なシステム運用・管理サービスセンターを立ち上げるなど、「一連のSIサイクルが整った」とみている。

 今年度は、売上高370億円を目指し、セキュリティビジネスの強化のほか、医療ソリューションを強化していく。

 今年1月にはアステラス製薬子会社で医療関連システム販売のFMS(西村三郎社長)を買収。中規模病院をターゲットにキヤノンの医療機器販売部隊と連携して病院向けシステムの販売体制を固めていく狙いだ。