東芝ソリューションの関東圏をエリアにする子会社2社が経営統合して5月に営業開始した東芝ソリューション販売首都圏(大和田昭彦社長)は、中堅企業向けERP(統合基幹業務システム)の重点戦略として、独自に販売管理システムを製品化して10月から提供を開始する。各業種・業態で販売管理のニーズが高いと判断。東芝ソリューションの製品やエス・エス・ジェイ(SSJ)のERP「SuperStream」などと組み合わせて拡販するなど、3年後に中堅ERP市場で2-3%のシェアを狙う。今年度(2007年3月期)の売上高は約40億円を見込み、08年度(09年3月期)には50億円を目指す。

 東芝ソリューション販売首都圏は、物流・流通管理システムなどに実績のあった東芝関東情報システムと、アパレルや電材卸業界向けなどにパッケージ製品を提供してきたイー・ティ・オー・エー(ETOA)が経営統合して発足。東芝ソリューショングループの中核販売会社として、関東圏で中堅・中小企業向けにERP販売や保守・サポートなどITソリューション事業を展開する。

 市場開拓の第一弾として、販売管理システムを開発中。これまで東芝ソリューションが中堅企業向けに、財務会計や人事給与などを提供してきたが、「製造業を中心に販売管理製品へのニーズが高く、製品化した」(大和田社長)という。すでに6月からは受注を開始している。

 新たな販売管理システムは、得意先の要望に対応した機能を搭載し、在庫圧縮に必要な受注時在庫引き当てや引当発注などを管理できるなどが特徴。「受注、在庫管理、発注などの個々の業務機能を部品化して、自在に組み合わせができる」(新谷義秀・特定プロジェクト推進部部長)と話す。同社では、要件定義から保守までのフェーズをトータルに提供し、「企業の望む業務を必要な形に実現する」と、きめ細かい対応をしていく。人事給与システムの開発も手がける予定だ。

 同社が狙うのは年商50-500億円の中堅企業。経営統合前の2社が抱える企業を中心に攻略する。そのほか、財務会計は業務提携するSSJの「SuperStream」と販売管理システムを組み合わせ新規顧客などを開拓する。3年後には、東芝ソリューショングループ全体で、中堅ERP市場のシェア10%を目指す。