米マクデータ(ジョン・ケリー会長兼CEO)は、企業の各拠点に散在するデータ統合を支援する“ROC(リモートオフィス統合)ソリューション”を打ち出し、ビジネス領域の拡大に乗り出した。WANの高速化に焦点を絞り、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)システムのサポートを強化。新しいサービスの提供でプロダクトビジネスからの脱却を図る。

 ROCをベースにビジネスを拡大するのはWANの領域。中央センターなどのデータをリアルタイムでアクセス可能な「スペクトラネット・WANデータサービス・アクセラレータ」の発売や、帯域サービスとして「スペクトラネット・レプリケータ・フォー・エクスチェンジ」の提供を開始した。これにより、WANの高速化を追求している。SANシステム構築後は、WANネットワークのモニタリングサービスやROC環境のサポートなどを提供していく。ポール・ラス・アジア・太平洋地域セールス・サービス担当副社長は、「WANをベースに一貫したROCソリューションで競合他社への優位性を保っていく」としている。

 同社は、SANスイッチメーカーとして、ワールドワイドでトップレベルのシェアを誇っている。しかし、SANスイッチの販売だけでは他社との差別化を図ることが難しい状況。SANシステム全体を包括するサービスやサポートの提供がSANスイッチ市場でのシェア確保にもつながる。しかも、「これまでのビジネスでは、市場規模が30億ドル(日本円で約3498億円)程度。ROCソリューションベースのビジネスでは市場規模が4倍以上に膨れあがる。新しい市場でシェアを確立すれば、大幅な業績拡大が見込める」としている。