インフォベック(三浦進社長)は、次世代ERP(統合基幹業務システム)「GRANDIT(グランディット)」のコンソーシアム参加SIerを今年度(2007年3月期)中に15社程度に増やし、2年後にグランディット導入企業を300社に拡大することを目指す。グランディットは5月末で導入企業数が100社を突破。現在は130社程度になっている。「日本版SOX法」に関連する内部統制の動きや、オフコンや既存のSAP製品などのリプレースが寄与したという。同社は、「内部統制の波は07年に本格化する」(山口俊昌・取締役)と、セミナー活動やパートナー獲得、マイクロソフトの次期アーキテクチャへの対応などを急ぐ。

 グランディットは現在、ITエンジニアリングなどユーザー系SIer10社の「GRANDITコンソーシアム」で拡販しているが、今年度中に参加SIerを15社までに増やす計画。同コンソーシアムの販売会社は前年度から10社程度増え、30社以上に拡大している。

 今年度は、日本版SOX法や会社法で要求されている「内部統制」対応に関する需要が07年に本格化すると予測し、内部統制支援コンサルティングや文書化支援コンテンツ、リスク・コントロールの自動検知機能、ワークフローによる相互牽制機能などを組み込んでいく。

 これら内部統制関連の機能は、10月頃から段階的に投入する。

 10月には、昨年と同様に、ユーザー企業やSIerなどを対象にしたセミナー「GRANDIT DAY」を開催し、「導入企業の事例や製品の方向性、マイクロソフトの新OS『Vista』、インテルのデュアルコアなど新しいアーキテクチャへの対応に関して説明する」(山口取締役)計画だ。

 昨年の同セミナーは1700─1800人を集客した。今回は2000人を目標に参加を呼びかけ、「コンソーシアムのSIerなどパートナーに見込み顧客を提供していく」と方針を語る。

 グランディットは、関連する全モジュールが完備し、本格的な販売開始から1年7か月で導入企業が100社を超えた。導入先の企業規模は年商100─1000億円と幅広い。中心は、300億円前後の企業で占められている。同社によると、「内部統制の追い風のほか、オフコンをウェブ対応にするためリプレースする需要が増えた。また、グランディットがターゲットとしていたSAPを導入する企業にも乗り換えが進んだ」(山口取締役)という。

 販売開始当初は、コンソーシアムに参加するSIerの顧客企業に導入されたSAPのリプレースを狙っていたが、商社・卸売業や製造業、情報通信業、サービス業など、業種業態に偏らない導入が進んでいる。