岐阜県と情報科学芸術大学/国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)、マイクロソフトの産官学3者はこのほど、相互に協力して県内中小企業のIT化を促進することで合意し、県庁で協定調印式を行った。マイクロソフトが昨年11月に開始したソフトウェア開発などを支援する「イノベーションセンター」を全国で初めて地方に設置する。IAMASの「地域連携講座」などを通じ、製造業を中心とした中小企業のIT化に向けた人材教育などを実施する。

 IAMASはマイクロソフトの協力を得て、これまでもWindowsのパソコンの利用方法に関する講座を開設してきた。しかし、「基礎講座はあるものの、中小企業が独自システムを構築するための応用技術に関する講座に対するニーズが高まっていた」(横山正・IAMAS学長)と、Windowsサーバーなどマイクロソフトのプラットフォームに関する講座を開催する計画だ。

 調印式で挨拶した岐阜県の古田肇知事は「県内中小企業のIT化に向け、息の長い努力をしてきた。県内の製造業などが競争力の高い『ものづくり』をするうえでIT化は必要だ」と述べた。県では、マイクロソフトとの提携を機に、「産官学連携フォーラムを立ち上げ、IT活用プランを取りまとめ、さらなるIT推進をする」という。

 一方、無償で人材育成などのノウハウを提供するマイクロソフトは「岐阜県内の地元企業のニーズを吸い上げ、プログラムを提供する。岐阜県は『モノづくり』の姿勢が積極的」(鈴木協一郎・執行役)と、同県に協力する理由を述べた。マイクロソフトは年内に「イノベーションセンター」を他県にあと3か所設置することを目指している。