開発系SIerのソフトフロント(阪口克彦社長)は、SIP(VoIPの通話制御プロトコル)関連ビジネスの領域拡大を図る。メーカーに対するミドルウェアを含めた開発プラットフォームのパッケージ化や、通信事業者向けIP電話関連システムインテグレーションで案件獲得に力を注ぐ。これにより、2007年度(08年3月期)に経常利益率10%を狙う。

 IP電話への搭載が主流だったSIPが携帯電話や情報家電などに広がっていることから、「当社のSIP技術をデファクトスタンダードとして市場に認知させるには今年度がチャンス」(阪口社長)としている。昨年度までは受託開発が事業の柱だったが、今年度からはSIPミドルウェアをライセンスで提供。これにより、携帯電話や薄型テレビなどのメーカーに対してミドルウェアをライセンスで提供する案件が増えたという。「今後は、案件に応じてライセンスで提供するだけでなく、開発プラットフォームをパッケージ化してロイヤリティ収入を得るビジネスモデルを構築する」としている。また、通信事業者向けのIP電話関連システムインテグレーションも、「今年度は、NGN(次世代通信網)を構築する通信事業者が多いことから、メーカーなどとのアライアンスでビジネスが広がるだろう」とみている。

 同社は97年の設立以来、SIP技術の開発に特化。ミドルウェアを中心としたSIP関連技術の市場ではトップに君臨している。通信事業者向けNGN関連ではNECとのアライアンスを組んだ。

 昨年度の業績は、売上高が9億6100万円(前年度比79.0%増)と大幅な増収。利益については、経常利益4400万円の黒字(前年度は2億4600万円の赤字)と好転した。今年度は、売上高12億6000万円と10億円の大台突破を計画。経常利益は1億3500万円を見込んでいる。