米国の市場調査会社InfoTrendsの日本法人であるインフォトレンズ(前里慶一社長)はこのほど、「オフィスドキュメントテクノロジーコンファレンス2007」を開催。「オフィス向けカラーページプリンタ市場ではインクジェット技術が重要性を増す」との見解を示した。特にヒューレット・パッカード(HP)のEdgeline(エッジライン)技術、シルバーブロックリサーチ社のMemjet(メムジェット)技術などが注目されると指摘した。

 同社によると、2006年における米国のプリンタの市場規模は、シングルファンクションモデルが台数で1657万台、出荷金額で57億7000万ドル、プリンタベースのMFPが台数で1734万台、金額で26億8000万ドルだった。2011年に向けては、シングルファンクションが台数は年率3.2%減、金額はカラースピードが上がることにより2.1%増、MFPは台数が2.9%増、金額が2.8%増で推移すると予測している。

 モノクロ/カラー別では、06年はカラーが50億7000万ドル、モノクロが33億8000万ドル、成長率はカラーが年率5.4%増、モノクロが3.1%減とした。伸び率が高いのは、ワークグループ向けMFPで、モノクロMFPは年率10.5%、カラーMFPは年率34.3%の成長を続けると予測する。

 こうしたなかで、波乱要因になってきたのがインクジェットカラープリンタだというのが同社の見解だ。HPのエッジライン、シルバーブロックリサーチのメムジェット技術などの登場で、ミドルレンジの市場でも評価されるようになるだろうとしている。

 HPはエッジラインの開発に14年の歳月と1500億円を投じたといわれ、シルバーブロックはキヤノンに在籍した技術者が創業した会社で、すでに1400の特許を取得、申請中のものが600あるといわれる。

 また、ブラザーのインクジェットラインヘッド技術も注目されるというのがインフォトレンズの見方で、これらの製品が市場に登場してくれば、市場を大きく変える可能性があると分析している。

 日本ではインクジェットベースの製品は、リコーがジェルジェットで積極的にオフィス市場を開拓、理想科学工業が高速機のオルフィスで独自性を発揮しており、世界規模で新たな戦いが始まりそうだ。