富士通研究所(村野和雄社長)は9月5日、IP電話やインターネット上の映像配信など大規模なネットワークサービス向けに、ユーザーの体感品質(QoE、Quality of Experience)を定量化し、「見える化」する技術を業界で初めて開発したと発表した。

 QoEは、たとえばIP電話の通話時に起こるエコーや雑音、映像配信で生じる画面の「ちらつき」などの程度によって、ユーザーが感じる品質を示す指標。これまでは、定量化に高価な専用装置必要だったが、ネットワーク上に汎用PC程度の性能の計測装置を複数配置することで、ネットワーク中でQoEを定量化できるようになった。

 計測装置をユーザーごとではなくユーザーの集約ポイントごとに複数配置することで、大規模なIPネットワーク上でも高精度で安価にQoEの可視化が可能。計測装置が異常を検知した時点で問題発生箇所の詳細な解析することもできる。そのため、ネットワークサービスの品質劣化がユーザーに影響を与える前に問題を早期に解決でき、ユーザーの視点に立った、きめ細かなネットワークサービスの実現にも役立つ。

 開発した技術は今後、体感品質評価向けネットワークマネジメント製品に順次適用していく予定。