システム開発系SIerのジェー・アイ・イー・シー(JIEC、古沼政則社長)は、SaaSプラットフォームを開発、第一弾としてログ管理サービスを2008年4月から提供する。SaaSの開発に着手することにより、SMB(中堅・中小企業)を新規顧客として開拓する方針だ。

 JIECは、情報システムの基盤技術を強みに金融をはじめ旅行、運輸、通信など大企業をユーザー企業に抱え、ビジネスを展開している。SaaSに着手することになったのは、SMB市場への参入が狙いで、「SMB向けビジネスでは、幅広いニーズに対応したサービスを提供することが重要。しかも、永続的な収益モデルを確立しなければならない」(山菅利彦・常務執行役員技術統括本部長)と判断した。

 08年4月には、米センセージ製のログ統合管理ソフト「センセージ・エンタープライズ・セキュリティ・アナリティクス」をSaaS型サービス「ログシェルター」として提供する。同サービスは、監査に必要なログの収集をはじめ、収集したログの保管代行や日本版SOX法対応の提携レポート機能などが特徴となる。価格は初期費用が65万円から、月額利用料が15万円からに設定。米センセージ製品の国内総販売代理店を担当する東京エレクトロンデバイスと販売契約を結ぶことでソフトを仕入れ、SaaS提供できるようにカスタマイズした。

 来年に入ってからサービスを開始するのは、「SMBが日本版SOX法に関心を高めてくるのは、法が施行される08年4月以降となる。その時に、『自社でログ管理システムを新しく構築する予算がない』とか『システムを導入する時間がない』といったことで、月額課金で導入可能なSaaSのニーズが本格的に高まってくる」とみているからだ。提供開始後の1年間で30社、2年後に60社、3年後に100社程度のユーザー獲得を見込んでいる。

 サービス開始にあたり、現段階では販売代理店の開拓に力を注いでいる。SMBに強いSIerをはじめ、自社でIDCを持つ地方の有力ベンダーとの協業を視野に入れる。また、ISVとのアライアンスも進めており「ログ管理関連だけでなく、まずは内部統制関連でSaaSで提供するアプリケーションのラインアップを増やしていく」方針。将来的には、「当社が開発したSaaSプラットフォームを国内スタンダードにさせる」ことを目指す。