SRA OSS日本支社(石井達夫支社長)は、NTTデータ(山下徹社長)がOSS(オープンソースソフトウェア)として公開したデータベース管理ソフト「PostgreSQL(ポストグレス)認証版」に、障害対応などのサポートを強化してパッケージ化し、SRAのPostgreSQL ベースのプロダクト「PowerGres(パワーグレス)」ブランドとして発売した。セキュリティ強化製品を販売することで、OSSで採用されにくかった顧客情報管理や経営管理などのほか、内部統制関連需要も取り込む。また、新たにパートナープログラムも新設した。

 今回発売したのは、ITセキュリティ認証取得のデータベース管理ソフト「PowerGres+security(パワーグレス プラス セキュリティ)」。NTTデータの技術支援を受け、Webベースの独自サポートシステムを活用、販売やサポート窓口をSRA OSSに一元化している。

 これまで、OS以外のオープンソース製品は、セキュリティ機能が脆弱だったという。政府調達の要件や海外の金融機関などに導入する際に、ITセキュリティ認証の取得が利用条件となりつつあることから、今年4月にデータベース管理ソフトでは初めて、セキュリティの観点でシステム設計・実装されたことを評価する国際規格「ISO/IEC 15408」に基づきITセキュリティ認証を取得した。購入者は経済産業省の定める「情報基盤税制」で減税の対象になる。

 ウィンドウズに比べOSSが劣るといわれているセキュリティを強化することで、商用データベースが先行している経営情報や顧客情報などを管理する用途として同製品を売り込む考えだ。

 また、「PowerGres」のエントリーからミッドレンジの3製品で、ウィンドウズのソフトに対応した「PowerGres on Windows」、Linuxソフト用の「PowerGres on Linux」、両環境に対応した「PowerGres Plus」を大幅にリニューアル。「PostgresSQL8.2」に対応した「V5」製品にした。3製品は、これまで以上に使いやすくするため、各製品の管理ツールを統合したほか、障害時に迅速な対応を図るため、サポートに必要な情報収集をするツールを新たに追加している。

 「PowerGres Plus」は従来、オリジナルのストレージを用意していた。同8.2に対応したことで、バージョンアップなどがしやすくなった。「長年蓄積したノウハウを生かし、売上高の大きな柱であるOSSのサポートを中心に、コンサルティングやトレーニング、導入サービスなどを、これまで以上に拡大していく」(石井社長)と、リニューアルを機にSIerを対象に営業、技術、教育を支援する「PowerGresパートナープログラム」を新設した。