OBCは今年10月、年商300億円以上の中堅企業で利用を視野に入れた最上位版ERPの新製品「奉行V ERPシリーズ」を発売する。従来以上に規模の大きい企業を対象にした製品であるため、これまでのパートナーと異なるSIerとの連携を強め「業種ソリューション」の拡充を急いでいる。その第一弾として、TISと協業し、SaaS型の「ECセンター for 奉行」WebEDIサービスを提供する。
「ECセンター for 奉行」は、SaaS型で提供されるため、EC(電子商取引)環境の構築に必要な導入コストや維持負担を軽減する。OBCの岡部貴弘・ERPソリューション推進室室長は「中小企業のサプライヤーは、バイヤーの求めに応じて自社でEDIを構築することに苦労している。データセンターの運用やSCM関連システムの開発実績があるTISとの連携で、こうした課題を抱える顧客層に対応することができる」と、今回の協業メリットを強調する。