SaaS(Software as a Service)専業ベンダーのネットスイート(東貴彦会長)は、ビジネスパートナー網の整備を急ピッチで進める。販売をメインとする販売系パートナーに加えて、OEM(相手先ブランドによる販売)系のパートナーの開拓も進める。販売系パートナーは20-30社規模に拡大する見通し。技術者認定制度も立ち上げる。販売網の整備を通じて競合するセールスフォース・ドットコムを猛追する構えだ。

 販売網の整備では、「販売パートナー」と「OEMパートナー」の2系統の販売チャネルを構築。それぞれにサポートやSIを支援するパートナーをつけることで円滑に実装・納入が進む体制づくりを急ぐ。

 具体的にはネットスイートと二人三脚でビジネスを遂行するミロク情報サービス、トランスコスモスの既存2社の「戦略パートナー」の下に、一般の「販売パートナー」がつく。販売パートナーを希望するSIerなどが急増しており、早い段階で20-30社に増える見通しだという。こうした販売パートナーを支援する存在として「サポートパートナー」も増やす。主にサービスサポートを得意とするベンダーに加わってもらう予定だ。

 これとは別に、SIerやISVが持つERP(統合基幹業務システム)など既存製品との連携を前提にOEM供給する「OEMパートナー」の開拓も進める。ISVの場合は事業規模が小さいケースがあり、自身でシステム構築ができないケースが想定される。このため別途、システム構築力に長けたSIerなどを「インテグレーションパートナー」として支援してもらう構想である。

 パートナー網の整備と並行して、技術者認定制度も来年から本格的に立ち上げる。ネットスイート製品に精通した技術者を増やしてもらうよう、ビジネスパートナーに働きかける。SaaS型で提供するサービスであるものの、高度なカスタマイズやXMLウェブサービスなど業界標準の接続方式で他社のシステムと連携できるなど柔軟なSIが可能である。パートナーの技術者が活躍する余地は大きいことから、「ビジネスの拡大が期待できる」(松島努社長)と、パートナーのビジネスメリットをアピールする。