NIerのネットワンシステムズ(澤田脩社長)は、ユニファイドコミュニケーション(UC)事業に着手、IP電話機やSIP(呼制御)サーバーなどを組み合わせた製品・サービスの提供拡大を図る。2010年度(11年3月期)までに同事業で300社のユーザー企業を獲得し、200億円の売り上げを狙う。

 ネットワンは、「ユニファイドコミュニケーション事業推進本部」を今年9月1日付で設置。同事業部では、IP電話機やSIPサーバーをベースに、音声や映像に関する製品・サービスを法人向けに提供する。当面は、シスコシステムズのLANやWANなどに関連するインフラ機器と、VoIP(音声のIP化)のアプリケーションサービスを組み合わせる。大塚浩司・ユニファイドコミュニケーション事業推進本部長は、「データ配信のネットワークだけでなく、音声や映像を含めたソリューションの提供が重要。それぞれのコミュニケーションインフラを統合したいというニーズがユーザー企業から出ている。音声や映像も視野に入れたビジネスを手がけることが業績を伸ばすカギと判断した」としている。

 同社の売上高は1100億円規模だが、国内コアスイッチ市場の成熟などネットワーク機器の販売が鈍化している。インフラビジネスの事業領域を広げることで成長軌道に乗せることが狙い。

 UC事業は、これまでも手がけてきたが本格化していなかったことから、導入実績は少ない。しかし、大企業を中心に22社をユーザー企業として獲得してきた。「このノウハウを生かすことに加え、組織化したことでユーザー企業のすそ野を広げる」という。まずは、データインフラ構築で獲得した約4000社のユーザー企業に対して「UCソリューション提案を徹底的に行っていく」方針。これにより、「今後3年間で300社は獲得できる」と試算している。

 UC事業の拡大に向け、アプリケーションサービスの拡充にも力を入れており、自社で開発を進めるほか「アプリケーションベンダーとのアライアンスも進めていきたい」考え。ほかにも、販路としてサービスプロバイダやリセラーを通じて拡販することも模索している。