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IPA、「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2007」を発表

2007/10/11 22:22

 情報処理推進機構(IPA、藤原武平太理事長)は10月10日、優れたソフトウェアプロダクトを表彰する「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2007」の受賞プロダクトを発表した。

 「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」は、ソフトウェアの開発意欲を高め、良質なソフトウェア製品の供給を促すことで市場の拡大と充実を図ることを目的に、優れたソフトウェアプロダクトを表彰する制度。1989年に創設され、今回で第19回目を迎える。

 07年度は、75プロダクトの応募の中から、8プロダクトを「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」として選出。また、その中から特に優れた1プロダクトをグランプリとして表彰する。

 家庭・個人分野では沖電気工業(篠塚勝正社長)の「組込用顔画像処理ミドルウェア FSE」が受賞。産業・企業・行政分野ではソフトアドバンス(菅原亘代表取締役)の「3Dプレゼンテーションソフトウェア『prezvision(プレジビジョン)』」、日本電能(浦野聖人代表取締役)の「Intellino(インテリーノ)」、電通国際情報サービス(水野紘一社長)の「RiskTaker(リスクテーカー)」が受賞した。

 安心・安全分野ではソリトンシステムズ(鎌田信夫社長)の「SmartOn」が受賞。システム・基盤分野ではProject Amateras(竹添直樹オーナー)の「Amateras」、NTTデータ(山下徹社長)の「Hinemos -オープンソースの統合運用管理ツール-」、コミュニティーエンジン(中嶋謙互代表取締役)の「リアルタイム通信アプリケーション用ミドルウェア『VCE』」が受賞した。

 このうちグランプリには、沖電気工業が開発した「組込用顔画像処理ミドルウェア FSE」が輝いた。「組込用顔画像処理ミドルウェア FSE」は、純国産の顔画像認識技術をベースに、顔検出/特徴点抽出/個人識別を高速に処理するミドルウェア。商用化開始1年で、携帯電話やデジタルカメラ、ゲーム機に採用されるなど幅広い用途を持つ。

 特に07年からは、開始3か月で5000万人以上が利用したASPサービス「顔ちぇき~誰に似てる?~2」でも採用され、顔画像認識技術の新たな応用を開拓した。純国産顔画像処理ミドルウェアであることに加え、商品化から1年でさまざまな分野で利用され、産業界に大きなインパクトを与えたことを高く評価し、グランプリに選定した。

 なお、「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2007」の表彰式は、10月30日に明治記念館で開催される「IPAフォーラム 2007」の会場で行い、表彰式終了後、同会場で受賞者によるプレゼンテーションやデモンストレーションも行う。
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外部リンク

情報処理推進機構=http://www.ipa.go.jp/

「IPAフォーラム 2007」=http://www.ipa.go.jp/event/ipaforum2007/