大日本印刷(DNP)は11月22日、慶應義塾大学の清木康研究室と共同で、デジタルコンテンツの内容を分析し、その内容に合う書体を自動的に選択するシステムを開発をしたと発表した。

 従来のコンテンツと書体を結びつけていた書籍デザイナーなどの専門家の感性と経験値をデータベース化。これに文章や画像の感性的特徴を分析する仕組みを活用して、コンテンツの内容にふさわしい書体を選択するもの。

 表示する電子機器の特性や、読者の嗜好や視覚障害などの条件にも対応して、「コンテンツ」「電子機器」「読者」のそれぞれに最適な書体を自動的に選定して表示できる。デジタルコンテンツ内の静止画に合わせて、タイトルや説明文に最適な書体を選択することも可能。

 書体とコンテンツの分析結果を照合し、合致の度合いが高い順に優先的に表示する書体の順位を決定している。このほか、視覚障害や老眼など読者の条件に応じて、より視認性の高い書体の優先順位を上げたり、読者が好む書体やよく利用する書体の優先順位を上げるなどの変更も可能だという。DNPと清木康研究室は、基本システムの実用化に向けた評価を今後も行っていく。