大日本印刷(DNP、北島義俊社長)とワオネット(野々宮英二社長)は12月6日、記入と同時に文字や図形をデジタルデータ化して記録するアノト方式デジタルペンを使って、学習効果を高める授業支援ツールを共同開発したと発表した。両社は、同ツールによる教育的効果の検証を重ねるため、現在実施中の学校や塾をはじめとした教育機関での実証実験を推進し、08年4月に発売する。

 従来のデジタルペンの機能に加え、アノト方式デジタルペンでは国内で初めて記入した文字や絵をそのままデジタルデータ化し、リアルタイムでPCなどに送信する機能を追加した。この機能とプロジェクターなどを併用すれば、生徒はデータ化された自分や他人の記入内容をその場で確認したり、生徒同士のコミュニケーションを促進できる。一方、教師は生徒がどのような考え方で記述しているかなどをその場で把握でき、限られた授業時間でより効果的に指導と評価を行える。

 両社は共同で、山梨県北杜市の公立小学校など10件を超えるデジタルペンを使った授業の実証実験を実施。08年度も約10件の教育現場で実証実験を実施する。これらの結果を踏まえ、教育分野向けに事業を展開するSI企業、パッケージベンダー、出版社などの企業と研究開発およびビジネス展開を進め、小学校のほか学習塾や予備校、大学向けの授業支援ツールで08年から11年までに10億円の売上を見込む。