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エムディーアイと手話技能検定協会 アニメーションで手話学習 ソフトバンクの公式サイトに

2008/01/28 20:50

週刊BCN 2008年01月28日vol.1220掲載

 情報提供・サービス業を手がけるエムディーアイ(中島敏幸社長)とNPO法人の手話技能検定協会(谷千春理事長)が業務提携して立ち上げた携帯向け手話学習サイト「アニメ手話ステーション」が、ソフトバンクモバイルの公式コンテンツに採用され、1月15日から「アニメ手話サービスステーション」としてサービスを始めた。現在はソフトバンクモバイルのみの提供だが、NTTドコモ、KDDI、ウィルコムでのサービス提供を順次開始していく予定。

 国内には聴覚障害者が35万人いるとされている。また、聴覚障害者の家族や自治体、ボランティア団体など、手話をコミュニケーション手段として活用している人数は600万人超とみられているが、指導員、教材が不十分であるために、効果的な指導のあり方、国や行政の助成の必要性が指摘されている。

 こうした状況を受けて、「アニメで楽しく、明解に」を基本コンセプトとし、3Dアニメーションを使って手話の基礎から高度な表現までを携帯で学習できるサービス「アニメ手話ステーション」を立ち上げた。主なメニューである「五十音別辞書」「指文字辞典」では、検索したい文字を直接入力、もしくは五十音順に一覧表示することで、学びたい言葉の手話を即座にアニメーションで表示する。

 また「実践検定トレーニング」では手話の実力をサイト上で試すことができる。さらに「手話関連情報」では、手話による講演会、演劇、コンサートの情報を提供するなど、包括的な手話学習支援を行っていく。
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