アイシロン・システムズ(瀧口昭彦社長)は、クラスタ・ストレージ機器「アイシロンIQ」の新製品として「Xシリーズ」を投入、本格的な仮想化事業へと踏み出した。大容量のデジタルコンテンツを蓄積できるうえ管理が容易な点をアピールすることで、ストレージ市場における仮想化の普及を進める。

 「Xシリーズ」は、1.6PB(ペタバイト)以上の容量拡張に対応しているほか、10Gbpsのパフォーマンスを提供。SANやNASなどのストレージシステムと比べ、100倍の拡張性と20倍のパフォーマンスを追求しているという。優良顧客を対象とした本格出荷前の先行販売では、ワールドワイドで60社以上が導入した。

 マーケティングコミュニケーション担当のジェイ・ウォンポルド・シニアディレクターは、「昨年12月の先行販売で多くのユーザー企業を獲得した。この点から、エンタープライズ市場でクラスタ・ストレージに対する評価が高まっていることを証明できた。今後は、ストレージ機器のなかで、最も優れている製品がクラスタ・ストレージであることをアーピルする」としている。

 ターゲットユーザーはデータセンターが中心。「データセンターは、ホスティングやハウジングだけでなく、SaaSなど新しいサービスを提供する傾向が高まっている。そこで多くのデータ容量を扱いながら、コストを削減できないかを試行錯誤している。こうした課題に対して応えることができる」としている。

 なかでも、サーバー分野で進みつつある仮想化に対して「ストレージでも対応しなければ効率化やコスト削減につながらない。そこで、クラスタ・ストレージを使うことが最も適している」点を訴える。仮想化環境でのストレージネットワークはSANが主流であるものの、「SANと比べると、管理面を含めて40-60%の効率化やコストメリットがある」としている。

 実際、仮想化環境の提供に向けて大手ストレージメーカーによるクラスタ・ストレージ市場への参入が増えている状況だ。競争が激しさを増すなかで、「当社はクラスタ・ストレージに特化しており、競合他社を先行している」と言い切る。同社は「50%以上の市場シェアを確保済み」と自信をみせる。