NTTデータや東芝ソリューションなど9社による「実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会(発注者ビュー検討会)」は3月18日、07年9月18日に公開した「発注者ビューガイドライン(画面編)」に続き、「同(システム振舞い編)」と「同(データモデル編)」を作成、公開したと発表した。

 「発注者ビューガイドライン」は、情報システム開発の外部設計書記述や記述内容の確認に関して、発注者と開発者間で誤った理解を防ぐ、あるいは認識のズレを見つけ出すためのコツ(工夫)や留意点をまとめた指針。07年9月18日に第1弾として「画面編」を公開した。2月末時点で合計1万2000回のダウンロードがあったという。

 「システム振舞い編」は、発注者の業務に沿った情報システムの処理やその処理の流れを「システム振舞い」と定義。情報システム化の対象となる業務の範囲と流れ、および内容を一覧表や流れ図で表現する書き方のコツや、発注者にとってわかりやすい確認方法をまとめた。

 一方、「データモデル編」は、情報システムで取り扱うデータの単位や、データがいつ作成・参照・更新・削除されるかの過程を整理した内容について、発注者とのコミュニケーションを促進する観点で、設計書としてまとめるための確認のコツと設計書の書き方のノウハウを示した。

 今回の2編の公開にあわせ、ガイドラインの位置付けを整理した「発注者ビューガイドライン(概説編)」と、発注者ビューガイドラインで使用した語句説明の「用語集」も公開する。発注者ビューガイドラインの考え方と使い方を概説した書籍も7月に出版予定。

 なお、発注者ビュー検討会は、今回発表したガイドラインで当初目標としていた成果を挙げられたとし、3月31日付けで9社による検討・普及活動を終了する。4月以降は、活動の中心を情報処理推進機構(IPA)のソフトウェア・エンジニアリング・センターに移管する。

 発注者ビュー検討会の参加メンバーは、NTTデータ、東芝ソリューション、富士通、NEC、日立製作所、構造計画研究所、日本ユニシス、沖電気工業、TISの9社。