情報処理推進機構(IPA、西垣浩司理事長)は、ITベンダー向けのIT技術指標である「ITスキル標準(ITSS)」と、ユーザー企業向けITスキルマップ「情報システムユーザースキル標準(UISS)」をそれぞれ改訂、ともに同機構のWebサイトで公開した。

 ITスキル標準とは、ITサービス提供に必要な能力を体系化したスキル指標。初期版は2002年に公開された。主にITベンダーが技術者のスキル把握や、教育プランの立案に役立てる“ものさし”として活用が進んでいる。「プロジェクトマネジメント」や「アプリケーションスペシャリスト」など、ITサービス提供に必要なスキルを11職種に区分けし、技術力に応じてそれぞれ7段階にレベルを分けている。今回は3回目のバージョンアップで、1年4か月ぶりの新版となる。

 新バージョン「同 V3」ではスキルレベル1と2の職種に関して、基礎知識を共通化し指標を統一。スキルレベル1-3に関しては、評価手段として「情報処理技術者試験」を活用することとした。また、「コンサルタント」「ITスペシャリスト」「アプリケーションスペシャリスト」の職種で専門分野を一部見直した。

 一方、「UISS」は、ユーザー企業が情報システム管理者などIT運用者のスキルを把握し、適切な人材配置などに役立てることを主眼に置いて作成したもの。

 新版「UISS 1.2」では、ユーザー企業が中心のIT研究団体、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が改訂に協力し、ユーザー企業の要望を数多く取り入れた。主な改良点としては、IT統制手法の世界的指針である「COBIT2」を参照して、タスクフレームワークと機能・役割を修正したほか、「ITSS V3」との関連性を持たせた。また、レベル1-4の評価手段として「ITSS V3」同様に「情報処理技術者試験」を活用する。