シーイーシー(CEC、新野和幸社長)は、新しい中期経営計画をスタートさせた。従来からの強みを重点的に伸ばす一方、新規事業を矢継ぎ早に立ち上げることでビジネスを拡大させる。今年度(2009年1月期)から3か年の経営計画では、連結売上高は年率5%ずつ伸長させ、経常利益率は今年度を起点に0.5%ずつ改善。最終の2010年度には連結売上高615億円、経常利益37億円を目指す。

 これまでは業務システムなどを開発する「情報系」、組み込みソフトなどの「制御系」などと分類していたソフト開発の事業区分を、今期から「金融」や「自動車」などターゲット業種を明確化。金融と自動車については地域別の営業体制をなくし、全国横断的に対応できるようにした。これにより会社全体のリソースをより機動的に割り当てることが可能になる。

 新規事業ではシステム検証サービスやSaaS、省電力システム設計・運用サービス、ドキュメントシステムなどに力を入れる。ドキュメントではこの4月にコニカミノルタグループとの合弁会社を立ち上げ、複合機をベースとしたシステム開発の拡大に踏み出した。

 既存の大口顧客に密着するアカウント営業を展開すると同時に、新規事業にも積極的に取り組むことで「ビジネスを伸ばす」(新野社長)考え。今回の中期計画で成長基盤をより強固なものにすることで、将来的には年商1000億円、経常利益率10%を狙っていく方針だ。

 昨年度(08年1月期)の連結売上高は前年度比9.1%増の532億円、経常利益は同1.8%増の27億円だった。昨年度までの3か年経営計画では年商500億円、経常利益40億円を目標としていた。売上高は達成できたものの、経常利益では不採算プロジェクトが昨年度約6億円発生したことなどが足を引っ張り、未達に終わっている。プロジェクト管理を徹底し自らの強みや営業ターゲットをより明確にしていくことで収益力の向上を図る。