ネット上の“番組表ビジネス”が立ち上がろうとしている。先鞭をつけたのは番組表サイトの専門会社・ナビコン(木尾保男社長)で、ネットで配信される番組の一覧表を公開。本格サービスを6月18日にスタートして以来、アクセス数が急増している。来年度(2009年7月期)末までに月間3000万ページビュー(PV)に達するとの強気の見通しを示す。

 映像のネット配信が増えるのにともない、“どのサイトで、どの番組が配信されているのかを知りたい”というユーザーニーズが高まってきた。ここにビジネスチャンスを見いだしたのが番組表ビジネスだ。これまで番組表といえばテレビ放送向けが中心だったが、これからは「ネット配信の番組表に対する需要が高まる」(木尾社長)と手応えを感じている。

 テレビ番組は放送局や放送時間が明確に決まっている。だが、ネット番組は配信事業者が複数存在したり、配信期間や価格、画質などが異なることが多い。ナビコンでは、番組カテゴリーを分類したうえで、配信事業者が複数ある場合には、視聴するのに必要な料金体系や配信形態などを番組別に一覧で比較。ユーザーにとって利便性が高い番組表づくりに力を入れる。

 すでに100余りの映像配信サイトから約4万コンテンツを番組表に反映している。今後は、情報提供元の配信サイト数をさらに増やし、早い段階で10万コンテンツを番組表に収録する。現時点では広告掲載が主な収益源だが、将来的には番組表をポータルサイトなどにOEM提供することも検討する。

 ネット上の映像配信では、番組1本あたりの価格や、複数番組をセットにしたセット料金、キャンペーン期間限定の割引など複数の価格体系に分かれるケースが多い。これに画質も含めて比較する番組表づくりは、「他社にはない独自のノウハウ」とし、先行者メリットを生かして認知度アップにつなげる。これまでテレビ放送向けの電子番組ガイド(EPG)はあったが、ネット配信の番組表は新規性が高く、需要はこれから拡大するものとみられる。