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アークインターナショナル 中小企業向け勤怠管理システム 多様な勤務体系に柔軟に対応

2008/10/20 21:10

週刊BCN 2008年10月20日vol.1256掲載

 アークインターナショナル(三輪隆至代表取締役)は、中小企業向け勤怠管理システム「勤怠課長lite」を販売開始した。同製品は以前より大企業向け提供している勤怠管理システム「勤怠課長」の簡易版だ。

 企業では正社員、契約社員、パート従業員などの雇用体系や、シフト、フレックスなど勤務体系が多様化し、それにともない残業代などの計算が煩雑し、勤怠管理が複雑化している。これらは通常のパッケージでは対応が難しく、個別開発ではコストが高くなる。そのため、「中小企業は帳票類を整備しきれず、EXCELなどを使って手入力しているところもある」(三輪社長)という。

 今回、中小ユーザー企業から「安価でより柔軟にカスタマイズが可能な勤怠管理システムを提供できないか」という要望があったことから、「勤怠課長lite」の発売にいたった。

 「勤怠課長lite」は、各企業の勤務体系にあわせた営業カレンダーにより、詳細な管理が可能。ICカードや、タイムカードの打刻データを「勤怠課長lite」に取り込むと、EXCEL上の勤務表に自動的に反映される。勤務表はCSVにより出力でき、大手ベンダー製の給与ソフトと連携することが可能なほか、EXCEL形式のまま勤怠管理データの集計結果を出力できる。これにより、細かい修正を必要とせず、給与計算にかかっていた時間を大幅に短縮することができる。

 またオプションとして、長時間労働の警告機能や、有休の付与、消化、消滅、残日数の管理を行う「有休付与機能」、給与の基本情報の管理、超過勤務手当の算出を行う「超過勤務手当管理機能」も追加可能だ。

 同社は、社会保険労務士とタイアップし、社会保険労務士の顧客企業、もしくは同社に直接連絡のあった企業に対して導入を勧める。企業ごとに、勤務体系が異なることから、社会保険労務士や税理士、会計士などの資格保有者に顧客企業の管理体制をヒアリングしたうえで、コンサルティングやシステムのカスタマイズを行う。「リースなども活用すれば、大幅に導入コストを削減できる」(三輪代表取締役)としている。

 システムはエンドユーザー向けの「コーポレートエディション」のほか、社会保険労務士や税理士など、勤怠管理を代行している事業者のための「プロフェッショナルエディション」の2種類を用意した。

 社会保険労務士などのセミナーやイベントで同製品をプロモーションし、協業事業者を増やしていきたいとしている。同社は1年間で両エディション合わせて50セットの導入を目指している。
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