フィンランドのセキュリティベンダーであるエフセキュアのアジア太平洋地域統括担当バイスプレジデントのヤリ・ヘイノネン氏が来日し、ビジネスの現状について語った。同社は、日本で関心の高いLinuxベースのソリューションを伸長させるとともに、コンシューマや中小企業に向けたビジネスを本格的に展開する。

 エフセキュアは、Linuxなど大手企業向けのソリューションとともに、Windows向けの製品やセキュリティサービスに力を入れており、これまでのニッチ市場へのアプローチからさらなる成長を狙って戦略転換を図っている。

 日本では「Linuxベースのソリューションがニーズ、関心ともに高いが、今後コンシューマ、中小企業向けのビジネスにもより注力していく」(ヘイノネン氏)と話す。

 具体的には、ローカルサービスプロバイダとパートナーシップを組み、アンチウイルスやファイアウォールなど、さまざまなセキュリティ機能を統合したサービスとして、パートナーのブランドで提供するというものだ。「全世界では200ほどのサービスプロバイダとパートナーシップを結んでいて、日本の市場にも導入していく」(同氏)。

 また、中小企業においても、SOHOなどコスト意識の強い企業に対し、「Protection Service Business」をグローバルでは9か月前から提供している。このサービスはパートナーを介して販売し、定義ファイルやパッチ、資産管理といったソフトウェアの管理部分をアウトソースするものだ。日本では11月20日から本格的に展開する。

 エフセキュアのグローバルでの売上高のうち、日本を含むアジアパシフィックが10%を占める。アジアパシフィックはここ数年、25%と高い成長率を示しているという。

 同氏はビジネスを伸ばすうえで、パートナーとの関係を重要視する。「エフセキュアには『3フィンガールール』というものが存在する。きちんとしたマージン、パートナーにとって扱いやすいプロダクト、そして導入のしやすい製品の三つだ。パートナーが顧客を確保できるセールスツールなどを提供することは大事だ。リレーションマネジメントやアカウントマネジメントを重視しないとビジネスは成り立たない」と力を込める。「日本のマーケットは成熟しているとはいえ、まだまだ伸びると考えている。競合他社は小売りで強いが、エフセキュアはサービスで強みを発揮する」と語った。