セキュリティベンダーのフォーティネットジャパンは11月10日、同社のパートナーに向けた新製品紹介とレガシーファイアーウォール製品リプレースセミナーを東京・ステーションコンファレンスで開催した。

 日本法人の新戦略について、極東アジアの経営責任者である坂本明男氏が登壇して講演、市場の状況と日本法人のビジネスについて説明した。

 金融危機が叫ばれ、いまや大企業でも倒産するリスクをはらんでいる。逆風が吹き荒れるなか、坂本氏は「今は大きなチャンスだ。大不況下において成長するにはどういう戦略がいいのかということを皆さんと一緒に考え、皆さんと成長したいと思う」と訴えた。

 日本の市場は急成長のアジア市場と比べ、ほぼ横ばいか少し伸びている程度の成長率だと述べたうえで、「2000年まではどんな製品にとっても日本の売上比率は12-15%というのが、一般的なマーケットの見方だった」と振り返る。最近では5%以下まで落ち込んでいるという状況下、「この不況で為替は円高に振れるが、15%という以前のマーケット規模に戻すことは不可能ではない。エンタープライズマーケットや、キャリアマーケットを他の国と同様に日本で伸ばしていきたいと考えている」と意気込みを見せている。

 企業が新規に固定資産を増やすことは望めないが、セキュリティホールに対策は必須である。また、プライバシー保護などの法規制については不況でも投資を控えることはできないことやセキュリティエキスパートの不足なども踏まえ、「フォーティネットの製品は価格が安く、性能、機能も高く導入しやすい。不況時でもエンドユーザーが導入できる製品を提供することで、レガシーファイアーウォール、VPNのリプレースを促進したい」と語った。

 また、同社はこれまでにデータベースセキュリティ製品を手がける、アイピーロックスなど3社を買収し、自社の製品ポートフォリオに加えた。今後は、「ゲートウェイセキュリティから製品ラインアップを拡大し、総合的なセキュリティベンダーにマイグレーション(移行)していく」と展望を明らかにしている。