東芝ソリューション(梶川茂司社長)は11月21日、個人情報保護の新技術として、鍵の保護が可能な環境で世界最速の「高速匿名認証技術」を開発したと発表した。

 「高速匿名認証技術」は、事業者が「個人情報をもちたくない」という考えから生まれた新技術。匿名認証技術を利用したオンラインショッピングでは、利用者は、事業者であるショップに個人情報を明かすことなく、買い物をすることが可能となる。

 鍵の保護が可能な環境で、新たなグループ署名方式を利用することにより、従来のグループ署名方式と比較して、署名生成・検証速度を約2倍に向上。実用的な処理時間での実装を可能にした。

 また、管理者が匿名の“失効者リスト”をショップへ配布するだけの効率的な利用者失効機能を搭載。さらに、署名とメンバー鍵(署名生成のための秘密鍵)のデータサイズは、世界最小クラスを実現しており、すでに広く利用されている単純な演算処理の組み合わせだけで容易に実装することができる。

 これらの特徴によって、モバイルPCだけでなく、携帯電話やICカードなどのように計算速度、扱うデータサイズ、実装などで制約の多いプラットフォームでも、実用的な匿名認証が可能になる。

 東芝ソリューションでは「高速匿名認証技術」を、匿名性による安心感が必要なオンラインショッピング、匿名性を必須とする医療などのサービス、カード番号の漏えい防止が必須なクレジット会社・銀行などに向けたサービスとして提案し、ソリューション展開を図る考え。