ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン(本富顕弘社長)は同社のUTM(統合脅威管理)アプライアンス「Firebox X e-Series」ユーザー向けのネットワーク・セキュリティ管理サービス「SECURE FORCE」(セキュアフォース)を提供開始した。同サービスは日本法人独自のもの。利用料は月額5000円から。

中小企業のセキュリティニーズは高まっているが、アプライアンスはブラックボックス化しており、効果が見えづらく、製品導入をためらうユーザーも少なくない。企業がシステムの所有からSaaSといったサービスの利用にシフトし始めていることや、中小企業でも内部統制、コンプライアンスなどに対応する必要があることから、UTMでのセキュリティレベルやネットワークの利用状況を一目で見ることができる同サービスを提供することにした。
「SECURE FORCE」では同社のアプライアンス導入によるウイルス、スパムなどのセキュリティ機能に加え、Fireboxのログデータを収集し、ウェブアクセス、メール情報、不正アクセス、ファイル転送、リモートアクセスなどを管理ポータルでリアルタイムにグラフ化、詳細な情報を一覧にするなどしてレポートティングする。ITに詳しくない中小企業の経営者や総務責任者でも簡単に使いこなすことができる「セキュリティの『見える化』」を提供する。
「大企業のように緻密な統制を必要とはしないものの、ある程度のレベルのものを必要とする中小企業にとっては、ネットの私的利用など不正抑止に効果的だ」(本富社長)としている。(鍋島蓉子)