民間IT調査会社のIDC Japan(竹内正人代表取締役)は4月1日、09年の国内IT市場規模予測を発表した。成長率は前年比1.7%減の12兆3788億円と読んだ。マイナスに転じるのは03年以来6年ぶりという。

 09年2月時点の経済状況に基づいた予測数値で、昨今の経済環境を反映した数値。企業規模別でみると、従業員1000人未満のSMB(中堅・中小企業)マーケットでは、景気後退の影響を大企業よりも受けやすいという理由から2.4%減と予測。全体よりも縮小するとみた。一方、大企業では「J-SOX法」や国際会計基準への対応に必要なIT投資は継続されるとみて、SMBよりも縮小幅は狭い1.4%減とした。

 全体としてマイナス成長ながら、IDC Japanでは、好調な業種分野として「医療」を挙げた。他産業に比べ医療分野はIT化が遅れていることから、電子カルテやレセプトオンライン化システムの需要が潜在しているという理由で、08年に比べ3.9%伸長するとみた。

 なお、景気回復期は2010年で、SMB、大企業ともに国内ITマーケットはプラス成長に転じるとの予測も示している。