F5ネットワークスジャパン(長崎忠雄社長)は、アプリケーション配信のソフトウェア製品「BIG-IP」シリーズについて4年半ぶりのメジャーバージョンアップを実施し、「BIG-IP v10」を提供開始した。また、ハードウェア基盤「BIG-IP 8900」を販売開始した。

 長崎社長は、「企業の経営者やCIO、情報システム担当者は、コスト削減、集約化、効率化に真剣に目を向け始めている。収益構造を改善するためのコスト削減、アプリケーションの最適化、運用の効率を上げることはできないか。今回のV10は、企業の経営者がビジネス価値を最大化するために何ができるだろうかという問いの解になる」としている。

 「BIG-IPv10」はアプリケーション配信を制御する「BIG-IP Local Traffic Manager(LTM)」とウェブアプリケーションの高速化を実現する「同 Web Accelerator」、アプリケーションのセキュリティとトラフィックを管理する「同 Application Security Manager」を統合したもの。同社独自のトラフィック管理アーキテクチャ「TMOS」上で動作し、ウェブアプリケーションの保護と高速化、また機能を統合することで機器の台数、消費電力、冷却コストを抑制するほか、ネットワーク仮想化により一つのデバイスで複数の顧客、アプリケーショングループ、事業部門をサポートできるようになる。

 WANをはさんで、対向に「LTM」を設置することで、二つのロケーション間のデータ転送の際に、安全で最適化された通信トンネル「iSessions」を提供。転送レートの向上、帯域幅消費の削減、アプリケーション付加軽減を実現やデバイス管理が容易になる機能などを追加した。(鍋島蓉子)